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はつこい
第6章 好きな人
そんな風に少しずつ距離が縮まって、一緒にいるのが当たり前になってきたある日、彼と大学近くの公園を散歩していた。
ここには関西では珍しい河津桜がある。
3月上旬に満開になる、濃いピンクの小さな花を付ける早咲きの桜だ。
満開の樹の下で立ち止まった彼は無造作にジャケットのポケットに手を突っ込み、小さな箱を取り出した。
そして、あたしにそれを差し出した。
驚いて箱を開けると、中には河津桜とよく似たピンク色の石がお花の形に並んだ可愛らしいペンダントが入っていた。
「まとまった額のバイト代が入ったんだ。
・・・今更だけど。。。君が好きだ」
と言った。
本当に数え切れないほど男とセックスはしたけど、こんなまともなプレゼントをもらったのは生まれて初めてだった。
嬉しいというより驚いて、暫く口が聞けなかった。
バカみたいに口を開いて固まっていると、
「・・・ゴメン、気に入らなかった?
俺、女の子のプレゼントとか選ぶの初めてで。。。」
と言うので、
「ううん。。。。ううん。。。違うの」
とやっとの思いで言った。
ここには関西では珍しい河津桜がある。
3月上旬に満開になる、濃いピンクの小さな花を付ける早咲きの桜だ。
満開の樹の下で立ち止まった彼は無造作にジャケットのポケットに手を突っ込み、小さな箱を取り出した。
そして、あたしにそれを差し出した。
驚いて箱を開けると、中には河津桜とよく似たピンク色の石がお花の形に並んだ可愛らしいペンダントが入っていた。
「まとまった額のバイト代が入ったんだ。
・・・今更だけど。。。君が好きだ」
と言った。
本当に数え切れないほど男とセックスはしたけど、こんなまともなプレゼントをもらったのは生まれて初めてだった。
嬉しいというより驚いて、暫く口が聞けなかった。
バカみたいに口を開いて固まっていると、
「・・・ゴメン、気に入らなかった?
俺、女の子のプレゼントとか選ぶの初めてで。。。」
と言うので、
「ううん。。。。ううん。。。違うの」
とやっとの思いで言った。