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ROCKな彼女
第21章 Bond

へえ…そんなもんあるんや。
一生消えへん愛の証…
僕には魅力的な物に映った。
『行こ』
僕は君の傷が欲しい。
君には僕の傷をあげる。
数日後
少し有名な
アメリカンポップを得意とする
タトゥースタジオに二人で来た。
アツシがよく来る場所だ。
彼女は彫師に描いて欲しい柄を伝える。
僕は右胸に
彼女は左の太ももに
彼女が付けた傷痕は
跡形もなく消えてしまっていた。
『治ったね』
少し寂しそうに
傷のあった場所を撫でる。
もう消えないから
そんな顔しないで。

