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○○さんは今日も絶倫シリーズ
第5章 敵国の王子さんは今日も絶倫
どのくらい時間がたっただろうか。
ディアナは、ぐったりと横たわったままになっていた。
上にはマランがいた。
そして、まだ自分の奥深くにマランの分身が存在している。
もはやマランに抗う気力もなく、マランが強引に求める口づけを、ただ無抵抗に受け入れていた。
マランは唇を離した。
「どうだ? もう痛みは感じまい……私も、お前の身体を楽しませてもらった……もう痛みはないだろう。もはや、悦びだけのはずだ。それも極上の……これから、その女の悦びで、お前の心に残る無垢な忠誠心を、跡形もなく破壊し尽くそう……剣豪と謳われたお前も、男の肉の剣の前には歯が立たぬと見える……ふふ……楽しみだ」
朦朧とした頭のまま、体の奥にマランの男を迎え入れ、そこから引き出された快感について思いをめぐらした。
マランを憎んでいる一方で、自分の身体が裏切りを行い、悦びの高みに昇った。
それを否定できないのが情けなかった。
あの男は、自分の身体を用いて野蛮に快楽をむさぼったというのに、この身体は、それに呼応して、快楽を得ていたのだ。
ディアナは顔を振り、マランの唇から逃れ、僅かに抵抗を見せた。
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