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香織
第6章 花火


今日は花火大会だ。

雲は少し出ているけれど

ちゃんと開催されるらしい。

彼女と一緒に

見に行こうと思ったのに

人混みが苦手だと言った。

それでも彼女は

浴衣を着て僕に見せてくれた。

紺色の生地に

色鮮やかな紫陽花。

とても綺麗だ。

浴衣も、浴衣を来た彼女も。
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