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もっと夢を見ていたい
第6章 18


自然と涙が出てくる…
そして口からは血を流しながら

『ごめ…ごめんなさい…』

なんに対しての謝罪なのか…。
それでも彼は
私の目を見てハッとした。

『ごめんっ』

そう言って顔に触れようとする。
痛みが嫌で思わず顔を背ける。

『…ちゃうねん。殴る気なんて…』

『いいよ。私が悪いんやから』

『…なんで浮気なんかしてん』

私の頭がフル回転した。

いつか雑誌で読んだ

【彼の気持ちを鷲掴み!
他の男の気配を匂わせて
ヤキモチを妬かせてみよう!】

匂わせでは終わってないけど…。

『サトシを…
ちょっと妬かせて見たかってん…
いつも仕事忙しいし…』

ない頭で考えてみたそれっぽい理由。
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