この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
振り向けば…
第23章 雨や…
何か小さなもの…。
ニヤリと笑う悠真にゾクリとする。
「まさか…、悠真…。」
「一度やってみかたかったんや。」
いわゆるローターというエログッズを子供みたいに私に見せびらかして来る。
「アホっ!そういうのは自分の女でやれ!」
「好きにしてええ言うたやんけ?」
「好きにのレベルが違い過ぎるわい!」
「女とか作んの面倒やし。お前のイッた顔で俺は満足なんやけどな。」
呆れてまう。
悠真にとって私は一体なんなんだ?
イライラとする。
今日は悠真の誕生日だから悠真と笑っていたいだけなのに…。
「やっぱりセフレの扱いやん。」
苛立ちを悠真にぶつけてた。
「俺はセフレやとか思うてないぞ。」
「だって、セフレやん。好きでもないのに身体だけ弄りたいとか絶対におかしいやん!」
「だから…、無理はすんなと俺は言うた。」
悠真の言葉に傷ついた。
今の私は悠真の気に入らない女…。
だから私は悠真の恋人にはなれない。
セフレでもない。
私はなんなんだ?
そう思うと涙が出た。
ずるいとは思う。
なのに涙が止まらない。
「うわっ!?悪かった。ごめんなさい。俺が悪かったから泣くのだけは勘弁して下さい。」
途端に悠真がアタフタとする。
初めて理解をした。
他の女の子と私との違い。
他の女の子が泣こうが喚こうが悠真は狼狽えたりする事はない。
寧ろ、泣くくらいなら俺に近付くなオーラを放ち女の子を面倒くさいと突き放す。
そんな悠真が私には何故か平謝りをして慰める。
「来夢が嫌なら、もう何もせんから泣くな。」
ひたすら泣く私を抱きしめて頭を撫でながら宥めようとする。