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振り向けば…
第35章 嘘でも…
悠真が自分のバッグからやっぱりコンドームを取り出した。
「いつも、持ち歩いてんのか?」
「まぁ、男のエチケットやろ?」
だからピルを私が飲もうか?
それを言えば、また今夜はおかしな事になりそうな気がして怖くなる。
やっぱり悠真ってわからない。
私の身体をベッドに寝かせて壊れ物のように扱うくせに…。
何度も顔中にキスをして悠真がゆっくりと私の中へと挿って来る。
「くあっ…。」
いつもよりも圧迫感を感じる。
今にもはち切れそうなくらいに悠真が勃起してる。
「悪い。久しぶりやから、すぐにイキそうや。」
そんな事を言いながらも私の子宮の入り口をノックするように押して来る。
「ゆうっ!」
「ここか?」
「らめぇ…。」
「近所中に聞こえんぞ。」
悠真が私の口を塞ぐようなキスをする。
狡いよ…、悠真…。
恋人じゃないと突き放すくせに、いつだって身体で私を繋ぎ止める。
「んぐっ…。」
すぐにイク言うたくせに…。
私だけが何度もイク…。
真っ白な世界が見えて来る。
この瞬間だけは失くしたくない思う私を感じる。
全身が仰け反る。
腰を浮かせて悠真にピッタリと股間を密着させる。
「ゆうっ!もうっ!」
「ああ、イクぞ。」
私の叫び声を消すようにキスをして悠真がピストンを繰り返す。
イクから…。
来てよ…。
頭の中では悠真にそう懇願する。
だって悠真を愛してる。
だから悠真とは離れられない。
その愛情が家族としてなのか、恋人としてなのかはわからない。
ただ悠真と居たい自分が間違いなく、そこに居た。
そして悠真にしがみつく。
悠真から離れたくないと私の心と身体がそれを悠真に示しちゃう。
傍に居て…。
それだけを願い何度も悠真に快感を強請る夜だった。