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第4章 イケメン高校生

すると、ふわっとコーヒーの香ばしい匂いがしてそれが私のデスクに置かれた。




湯気がたち、それを見ると少しだけ心が落ち着く。




三個上のキャリアウーマンである山崎さんが



「顔色、悪いみたいだけど大丈夫？ちょっと飲んでリラックスしたら？」


と、微笑んでくれて気持ちが軽くなる。



すると、横に座っている年配の先輩の斎藤さんが自身のデスクの引き出しをガラッと開けて




バラッと、何かを大量にこちらにくれた。



見るとそれは、可愛らしい包み紙に入ったチョコレートで




「息抜きも、大事よ。」と、ウインクしてくれたので二人の優しさに挟まれて泣きそうになる。


「お二方とも、ありがとうございます。」と、お礼を伝えて



少し仕事の手を止めて、包み紙からチョコレートを取り出し口に含む。



甘くて幸せな気持ちになり、そこにコーヒーを流し込むと極上の幸せが舞い降りて、穏やかな気持ちになれた。




お洒落をすることは、人間の権利よね！



グジグジするなんて、私らしくない！




とにかく、考えないで今は仕事に励もう！



と、その二つのお陰で気持ちを切り替えることができてその日はいつもよりもしっかり仕事ができた気がした。