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第11章 さよなら…

離婚届は美智子が提出し、手続きが終わったと
数日前にメールが届いた

これで堂々と、仁実と一緒に居られる…
あとは、仁実が離婚出来れば…
俺は絶対に仁実を離さない

受取ってくれるかな…
慌てて買った指輪だけど、女性に人気のブランド
だし、きっと喜んでくれると信じてる！
きっと、俺の言葉も受取ってくれる…

これからは、仁実と一緒に、２人でずっとずっと
一緒に歩んでいきたい…
大好きな愛しい仁実と一緒に…


しかし遅いな…なかなか戻ってこない

ガサッ…パタッパタッパタッ…

コンッコンッ「仁実、大丈夫か？」…ガチャ　
あれ？いない…シャワーか？…ガチャ…いない…よね

「仁実？…仁実ー…」

仁実の洋服も荷物も…ない、全てなくなってる…
何で？頭が回らない…何が起こってる？

「あっ…」テーブルに…手紙？
何？…何？？何なんだ？

嘘だろ…何だよ、これ…

プップップップッ…お掛けになった電話は現在
電波の届かない…ブチッ

仁実…どうしてだよ…何でだよ…
俺は…俺は…
なりふり構わず、駆け出していた…