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ありがとうを君に…
第14章 告白
スーッ…スーッ…スーッ…
「仁実、倖太寝たよ 笑」
「すみません、有難うございました」
「じゃ、ちょっと話してもいいかな?君も疲れて
いるだろうけど聞いて欲しいんだ、俺が思って
いる事、そしてあの日、君に言いたかった事を…」
「……」
テーブルで向き合い、先生が話し出した…
「あの頃俺は、仁実に言ってた通り別居中だった
仁実がいたからとかではなく、仁実と出会う
数ヶ月前からだったんだ…
向こうが勝手に出て行くとか、喧嘩してとかでは
なかったんだよ!
考える事、思う事、全てお互いに何か違うって
感じてた、それをずっと言わないまま夫婦で居た
んだけど…
子供もいるし深く考えようとはしなかった…
でも、やっぱり何かが違うんだ…一緒に居ても
落ち着かなくなったりして、それが、そう思ってる
のは俺だけじゃなかった
お互い、ふと気付いた時に迷いもなく別居を
選択した…すごく、気分が楽になった自分がいて
正直驚いたよ…」