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ありがとうを君に…
第5章 失うもの
いつものように寝室で寝ていた私は
お腹の辺りの重さで目が覚めた
そこには、リビングでいつも寝ている
はずの誠一が私の携帯を持ち、鬼のような
顔をして私の事を見下ろしていた
「……何?重たいんだけど…」
「お前、太一って誰だよ」
「えっ、何? ちょっと、勝手に見たの?」
「お前がリビングに置きっぱなしにしてる
のが悪いんだろ」
マズイ…私、寝室に持ってきてなかったんだ…
「だからって勝手に……」
「自分が何してるか、わかってんの?」
「何してって、何もしてない…飲みに誘われ
てるだけじゃん」
「ふざけんなよ!」
その言葉と同時に、馬乗りで押さえつけられ
パジャマを強引に剥ぎ取られてしまった私…
いつの間にか、何も身に着けていない…
数年振りに誠一に裸体を曝していた