この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ありがとうを君に…
第5章 失うもの
「どうしよう…」
ついつい口から出た言葉…
突然の事でどうしていいかわからず
トイレの中で動けずにいた
なかなかトイレから出ない私を心配したのか
誠一がドアをノックしてくる
「大丈夫か?お腹痛いのか?」
「…………」
あっ、早く出なきゃ…やっぱり誠一に言わなきゃ
いけないよね…病院にも行かなきゃだよね
頭の中パニックになりそう…
ガチャッ…
スタッ スタッ スタッ
「大丈夫か?」
と、心配そうに顔を覗き込む
「あの…あのね、私妊娠したみたいなの…」
「……」
「あの…ねっ……」
「やったじゃん、よっしゃー!病院いつ行く?」
「えっ?あー…今度、いつ…行こうかな…」
「早く行こう 何月予定日?男?女?どっち
だよー 笑」
うわっ、こんな顔の誠一久しぶりに見るな…
すっごく嬉しそう…