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第3章 最初の試練

身体の震えが収まると、美穂は上半身を清さんの身体に預けるように倒してきた。清さんは、それを優しく抱きとめた。

「お嬢様、よかったですか？」

肩で息をしながら、美穂は、恥ずかしそうに頷いた。

清さんは、美穂の顎に手を添えると、唇を重ねていった。今度は美穂も拒絶しない。そのまま清さんを受け入れると、二人は貪り合うように口を吸い合い、舌と舌をからめ合った。二人の唾液が混じり合い、長い糸を引いた。

美穂……。

僕は心の中で名前を呼んだが、美穂に届くはずもない。美穂が僕の手をどんどん離れて行く、そんな気がした。

清さんは、美穂と繋がったまま身体を横に転がし、ふたたび美穂を組み敷くと、抽送運動を再開した。美穂も両脚を清さんの腰に絡めて、清さんの動きに合わせる様に下から腰を突き上げている。

美穂の秘孔は、清さんの肉棒に馴染んでしまったようだった。奥から愛液を次々と吐き出しながら、太い肉棒をしっかりと食い締めている。

「清吾さん、私、また……」

「お嬢様、私もそろそろ限界です。今度は、一緒にイキましょう」

さすがの清さんにも最後のときが来たようだ。息遣いがかなり荒くなっている。

清さんは、美穂の両脚を肩に担ぐようにして、深く肉棒を食い込ませると、これまで以上に激しく腰を使い出した。

清さんの顔が赤く染まり、苦しそうに歪んだ。

「このまま出しますよ」

「えっ！？　このままはダメです。付けてください」

快楽に身を任せていた美穂の瞳が、怯える様に大きく開いた。

「コンドームのことですか。悪いですが、お嬢様、それは付けてはいけないことになってるんです」

「そ、そんなっ……」美穂は絶句した。美しい顔を歪め、頭を激しく左右に振る。「それだけはダメっ、お願いですっ、許してっ」

「お嬢様、悪いですが、これもしきたりです。諦めてください」

美穂の必死の願いを無視して冷たく言うと、清さんはラストスパートをかけた。美穂のくびれた腰をがっしり掴み、腰を激しく打ち込んでいく。