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会えたから
第23章 リキ&リキ子
20歳になって間もない冬、例によって二人で飲んでいた

(やっとお酒、解禁です~)

夜も更けて、家路に着くころ
珍しく通りには誰もいない
リキに腕を絡めて歩く

コツコツコツコツコツコツコツコツ


二人の足音しかしない

「リキ?」

「どした?」

私が立ち止り、リキも立ち止まる

「あの。。。。ね、どうしようもないとは、分かっているんだけど、分かってるけど、



リキが





好き。。。。」


言ってしまった

リキは暫く見つめていたが私の唇をフっと指でなぞり



「ごめん。その期待には応えられない」




「うん。分かってる。でも、言いたくなった」

「そうか」そういって何事も無かったように私の手を取りリキのポケットへ入れ、
駅へ向かった
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