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会えたから
第6章 ファースト。。。
忘れもしない9/15それはリーグ戦最終日

リョウもバレー部も試合だった。会場は別々だったが
偶然、帰りの電車が一緒になった
ヤスと喋りはじめるリョウ
ヤスの隣に私。その隣にノリちゃん

電車を降りるとリョウに呼び止められた

「まだ時間大丈夫?」

「今日は試合だから大丈夫だよ」

「小腹すいたからマック行かない?」

「いいよ」

二人で束の間のマックデート

「家まで送るよ」

「いいよ。反対方向だしー」

「いいから」ギュっと手を握って歩きはじめた

大きな手。長い指を絡ませる

手を繋いだまま電車に乗る。ずっと手を繋いだまま家の近くになる。別れが寂しい。この瞬間が嫌いだ

下を向いてしまったらリョウが立ち止まり、繋いだ手をぐっと引き寄せた

ドキドキドキドキ
リョウの心臓の音が聞こえる
いつの間に鞄を下ろしたのか抱きしめられた
ドキドキドキドキドキドキ
どちらの心臓か分からないくらいドキドキしている
暖かい大きな胸。鍛え上げられた二の腕

リョウが私の顎を上げ、顔が近づいてくる



チュッ!




私のファーストキス/////

その後もチュッチュッチュッと繰り返し、ニカっと笑った

もう一度ギュっと、抱きしめられ
「遅くならないウチに帰りな」
そう言って頭をポンポンとして帰って行った

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