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第8章 とまどい

当然、孝介は両親からの反対を受けた。

父親は「そんな夢なんて見ないでまずは大学に進学しろ」といい、母親は「大学に入学してから音楽活動をしたらどうか」と助言した。

だが頑固者の兄は、両親の言葉を拒否し、現在の生活を選んだ。

学生生活を送りながら音楽活動を続けるという中途半端な決意では成功できない、と考えた兄は、実家に迷惑を掛けたくないと息巻き、一人暮らしを希望した。

だが、母親の説得により実家暮らしを選んだ。