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第3章 シャーク

佐目に相談した自分がバカだった。

親友のことを親身になって考え自信満々で助言してくれた佐目だったが、そのアドバイスにだけはどうしても同意できることはできない。

もちろん風俗店に行きたい気持ちは学生の頃からあるにはあったが、今までの誘いはすべて断ってきた。

マユ先輩と別れて以降、セックスに対して後ろめたさを感じ、ある意味恐怖心を抱いていたからだ。

その感情は、勝見愛を別れてから益々増幅しているかもしれない。

頭の中で考えを巡らせた智広は小さくがぶりを振る。