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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第1章 〜職場でオモチャにされていた妻〜
ある日の夜、家で郁美と遅めの食事をとったあと、話を切り出した。

 私
「そろそろ携帯買い替えたいな。」

 郁美
「まだ2年ぐらいでしょ?」

 私
「郁美はいつ機種変更したっけ?」

 郁美
「私のはまだ2年経ってないから、機種変更はまだダメだね。2年経っても壊れてなかったら使うけどね。」

 私
「そっか、真面目だな。男は飽き性だからダメだな。」

 私
「郁美は物を大事にしてるから、失くしても手元に戻ってくるんだろうね。」

「そういえば、去年郁美が携帯を失くしたとき、酔っぱらって帰ってきたじゃん?」

「あの、タクシーで送ってきてくれた人、今も怒ってんじゃない?」

 郁美
「あ~。反省してます。Y先輩には、あの後すごく謝ったよ。」

 私
「Yさんっていうのか...今でも気まずいの?」

 郁美
「ううん、Yさんは去年、私のセクハラの件でS支店に変わっちゃったから。」

「仕事でもすごくお世話になってたから、なんか申し訳ない気がする。」

 私
「そうだったのか...そういや会社から説明があったとき、セクハラに関わった人でYって名前あったかも。」

「名前だけ聞いてもピンとこないもんな~。」

 郁美
「男の人なんて、女子社員の噂ぐらいするでしょ?面白おかしくメールでエッチな話してたぐらい、そんなに厳しくしてもらわなくてもよかったんだけどな~。」

 私
「ま、時代が変わってきてるんだろ。仕方ないな。」

 とりあえずこんな内容で会話を終えた。
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