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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第14章 〜不愉快な訪問者、郁美へのささやかな贈りもの〜
郁美との別れの日も近づいた。
私が有給休暇をとり、ひとり最後の荷物を整理していた1月の末のある日、最も不愉快な人物が私の元を訪れた。
郁美の叔父だった。
どうも、私に郁美との離婚を再考するよう促しに来たらしい。
叔父が親族関係の物事を仕切りたがることを考えると、ひょっとしたら私を説得しにくるかもしれないとは思っていた。
私が過去、叔父が郁美に性的虐待を加えていたことを知らなかったら、叔父からの説得はある程度有効だったのかもしれない。
今は顔を見るだけで吐き気を催すような存在だ。
こいつは殺してやりたいぐらいのクズだが、あと数日で縁もなくなる男だ。
郁美の守ろうとしたもののためにも、仕方なく穏やかに追い返すしかない。
とりあえず、荷物を引き揚げて少しさびしくなったリビングに郁美の叔父を招き入れた。
片付けをしながら、目も合わせず叔父に言った。
私が有給休暇をとり、ひとり最後の荷物を整理していた1月の末のある日、最も不愉快な人物が私の元を訪れた。
郁美の叔父だった。
どうも、私に郁美との離婚を再考するよう促しに来たらしい。
叔父が親族関係の物事を仕切りたがることを考えると、ひょっとしたら私を説得しにくるかもしれないとは思っていた。
私が過去、叔父が郁美に性的虐待を加えていたことを知らなかったら、叔父からの説得はある程度有効だったのかもしれない。
今は顔を見るだけで吐き気を催すような存在だ。
こいつは殺してやりたいぐらいのクズだが、あと数日で縁もなくなる男だ。
郁美の守ろうとしたもののためにも、仕方なく穏やかに追い返すしかない。
とりあえず、荷物を引き揚げて少しさびしくなったリビングに郁美の叔父を招き入れた。
片付けをしながら、目も合わせず叔父に言った。