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セイドレイ【完結】
第2章 いつもの夜
胃液と唾液で、清楚なブレザーはグチョグチョに汚れてしまっている。
それでも亜美は、必死の思いで喉をゴクゴクと鳴らし、こっくりとしたそのザーメンを飲み干した。
「ハァッ…ハァッ…ハァ……ふぅ~………。へへへ、また亜美が欲しがるからイッちゃったじゃん…もぉ、せっかくお掃除したのに…またやり直しだなぁ」
(私は…欲しがってなんか…ないのに…────)
再度、亜美に口で肉棒を清めさせたのち、慎二はまたもやカレンダーに近づくと、今度は少々得意気な顔をしてカレンダーに3本目の「一」を追記した。
「…これでよ~し、っと。じゃ、また後でね。今夜は "親父が終わったら" また来るから。ウヒヒッ!…さて、ひと眠りしてくるかな~」
奇妙な笑い声を上げながら、慎二はドアも閉めずあっさりと部屋を出ていった。
ひとり部屋に残された亜美は、涙や体液で汚れた顔をタオルで拭い、ぼんやりとカレンダーを見つめていた。
隙間なくびっしりとカレンダーに書き込まれたおびただしい量の「正」の字──。
それは少し遠くから見ると真っ黒で、ある種の狂気さえ感じさせる。
その「正」の数だけ亜美は犯され、汚されたということ。
少ない日でも最低5発は、この家の男たちを射精に導いている。
そして、カレンダーにはもうひとつ情報が書き込まれていた。
それは亜美の「生理周期」についてだった。
生理中だからといって、日々の陵辱から開放されるわけではない。
この屋敷に来るまで、性的なことについてほとんど知識がなかった亜美。
しかしいくらそんな亜美でも、どのようにしたら妊娠してしまうか、とういう仕組みくらいは保健体育の授業で知っている。
こんな生活を強いられてから、約2ヶ月──。
幸い今のところ生理はいつもどおり来てはいるが、もはや時間の問題だとも感じていた。
妊娠──。
仮にもしそんなことになったらどうするのか。
この家の男たちは、何を考えているのか。
15歳の少女にとって、それは恐怖以外の何者でもなかった。
(私…どうしてこんなことに……なったんだっけ…────)
先ほど慎二から膣内に差し込まれたプラグ。
その異物感に下半身を支配されながら、亜美はこの武田家に引き取られてきた日のことを、ぼんやりと思い返していたのだった──。