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セイドレイ【完結】
第23章 折衝
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メッセージを見て返信している。
俺が「aminogosyujinsama」だ。
詳細な居住地は明かせないが、
比較的近隣に住んでいる。
こちらの条件さえ満たせば、
俺の奴隷を使わせてやってもいい。
まずは返信を待つ。
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「送~信~!っと…。まぁどーせ、迷惑メールとかかもしんね~けど。てか本当に返信きたらビビるぜ。さーて、暇だしどうすっかな~亜美の動画でも見てシコるか……ん?」
早速、2人の内1人から返信がきた。
「やっべ…もう来た、マジでかよ。どれどれ…?」
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まさかご返信いただけるなんて!夢みたいっす
近隣ってマジですか?
やばい、今めっちゃ興奮してます。。。
マジで奴隷さん使わせてもらえるなら
どんな条件でも飲みます
返信お待ちしてます!
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「──ふ~ん。なんか本当っぽい感じ?ま、いっか。とりあえず条件…つったものの、どうしようか…えーっと、まずは…」
その後、メールのやり取りは深夜まで及んだ。
もう1人の方は返信がなかったが、どうせイタズラだったのだろうと、さほど気にもとめていなかった。
慎二がそんなことをしている間に、客間での話し合いは終了していた。
そして健一は一晩中、亜美の部屋から出てくることはなかった。
「──親父も兄貴もほかの奴らも、みんな好き勝手やってんだ。俺は俺のやり方でやってやるぜ…?」
暗い部屋のPCの前で、慎二はそんなことをつぶやきながら、薄気味悪い笑みを浮かべていたのだった──。