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セイドレイ【完結】
第26章 形勢
突然の解雇宣言に酷く動揺する本山。
前回、亜美との関係がバレた時はお咎め無しで済んだのに、今回はどうやら事情が違うらしい。
理事長室が、新堂の見えない怒りに支配されている。
「り、理事長!待ってください…話します、知ってること話しますから、どうかクビだけは…ご勘弁を…!」
追い詰められた本山は、とうとう新堂に『セイドレイ』の存在を打ち明けてしまう。
最初は偶然に、その動画を発見したこと。
それをネタに亜美を揺すり、レイプしたこと。
その際に、亜美の置かれている状況を知ってしまったこと。
武田家の三人の男達による鬼畜の所業も。
地下室で行われているビジネスについても。
更にそれに…新堂が関わっていることも。
そして、その全てを他言しない事と引き換えに、亜美に何度も関係を迫ったことも。
ただ一点、亜美にスマホを買い与えたこと以外は、包み隠さず新堂へと話した。
「……私が知っていることは、これがっ…全てです」
「……ふふっ…ふっ」
「…理事長?」
「…ふっ……はーっはっはっはっ!!」
突如、大きな笑い声を上げる新堂を困惑した表情で見つめる本山。
「いやいや、失礼…そうかぁそういうことだったのか!ふふっ…いやぁ傑作だな…はぁ~あ」
「あっ、あの…私…何かおかしいことを申し上げたでしょうか…?」
「…ん?いやね、ということはだ。前回、私は君にまんまと騙されたことになるねぇ。生徒に手を出しておきながら、生徒との約束を律儀に守った訳だ。いやぁ~驚いたよ、君のような猿に毛が生えた程度の脳みそで、この私を出し抜くとはなぁ」
口調こそ笑ってはいるものの、新堂は明らかに怒りに震えているようだった。
「…まぁいいだろう。君も秘密を知った以上、もうこちら側の人間だ。早速だが、本山先生。君のこの学園での役割は何だね?」
「…一番は…生徒指導…でしょうか…」
「その通りだ。ではその職務を全うしようじゃないか。こんな動画が出回ってしまっては、うちの学園の評判にも影響する。風紀を乱す生徒には、厳しく指導してやらんとなぁ?そうだろう?」
「は、はぁ……」
「ではまず、その『セイドレイ』とかいうサイトについて、詳しく教えてもらおうか」
本山は新堂に言われるがまま、自身のスマホを取り出し『セイドレイ』にアクセスすると、その画面を新堂に見せたーー。
前回、亜美との関係がバレた時はお咎め無しで済んだのに、今回はどうやら事情が違うらしい。
理事長室が、新堂の見えない怒りに支配されている。
「り、理事長!待ってください…話します、知ってること話しますから、どうかクビだけは…ご勘弁を…!」
追い詰められた本山は、とうとう新堂に『セイドレイ』の存在を打ち明けてしまう。
最初は偶然に、その動画を発見したこと。
それをネタに亜美を揺すり、レイプしたこと。
その際に、亜美の置かれている状況を知ってしまったこと。
武田家の三人の男達による鬼畜の所業も。
地下室で行われているビジネスについても。
更にそれに…新堂が関わっていることも。
そして、その全てを他言しない事と引き換えに、亜美に何度も関係を迫ったことも。
ただ一点、亜美にスマホを買い与えたこと以外は、包み隠さず新堂へと話した。
「……私が知っていることは、これがっ…全てです」
「……ふふっ…ふっ」
「…理事長?」
「…ふっ……はーっはっはっはっ!!」
突如、大きな笑い声を上げる新堂を困惑した表情で見つめる本山。
「いやいや、失礼…そうかぁそういうことだったのか!ふふっ…いやぁ傑作だな…はぁ~あ」
「あっ、あの…私…何かおかしいことを申し上げたでしょうか…?」
「…ん?いやね、ということはだ。前回、私は君にまんまと騙されたことになるねぇ。生徒に手を出しておきながら、生徒との約束を律儀に守った訳だ。いやぁ~驚いたよ、君のような猿に毛が生えた程度の脳みそで、この私を出し抜くとはなぁ」
口調こそ笑ってはいるものの、新堂は明らかに怒りに震えているようだった。
「…まぁいいだろう。君も秘密を知った以上、もうこちら側の人間だ。早速だが、本山先生。君のこの学園での役割は何だね?」
「…一番は…生徒指導…でしょうか…」
「その通りだ。ではその職務を全うしようじゃないか。こんな動画が出回ってしまっては、うちの学園の評判にも影響する。風紀を乱す生徒には、厳しく指導してやらんとなぁ?そうだろう?」
「は、はぁ……」
「ではまず、その『セイドレイ』とかいうサイトについて、詳しく教えてもらおうか」
本山は新堂に言われるがまま、自身のスマホを取り出し『セイドレイ』にアクセスすると、その画面を新堂に見せたーー。