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セイドレイ【完結】
第38章 最後の晩餐
「皆さんは…その……私が居ない間の私の様子は…何となく分かってます…よね?」

亜美は少々恥じらいながら、雅彦達にそう尋ねた。

「まぁ…一応は……動画や配信で見ていただけたが…詳しい経緯などは全く知らん……」

雅彦が答える。
それは健一や慎二も同じだった。

特に、亜美が連れ去られた当日、直前まで一緒にいた慎二からすると、一体どこのタイミングで新堂が介入してきたのかは謎のままだ。

亜美は少し深呼吸をすると、自分が連れ去られた経緯についてゆっくりと話し始めた。

それにはまず、本山の存在から説明する必要があった。

慎二が『セイドレイ』にアップした一本目の動画を、運悪く教師である本山に発見されてしまい脅されたこと。

動画の件を口外しないことを条件に、本山とはその後肉体関係にあったこと。

そしてあの動画が学校中の噂になっていたことなど、雅彦達の知らない事実が、亜美の口から次々と明かされていく。

雅彦達はそんな亜美の告白に、一体自分達がどんな顔をしてそれを聞くべきなのかが分からなかった。

自分達が毎日のように亜美のカラダを貪り尽くしていたその裏で、亜美は全く別のものとも闘っていたということになる。

時系列的に、その頃の亜美がどんな様子だったかを思い返そうとしても、雅彦達の頭の中に浮かぶのは、只々亜美を弄んだという記憶しか無いのだ。

当然のことながら、雅彦達が本山を咎めることはできない。
やっていることは自分達と同じである上に、そうなった原因を作ったのは慎二が動画をアップしたからである。

亜美は誰にも言えずただ一人、家と学校で陵辱に耐える日々を送っていたという事実。
雅彦達は、もはや亜美にかける言葉も見当たらず、自分達の愚かさをひたすら思い知るだけだった。

「…あ、でも…本山先生には、色々お世話になった部分もあって…はい。別に庇ってる訳では全然無いんですけど…なんか変な感じですね、私」

亜美はそれから、貴之との出会いや、連れ去られた当日の状況、そして監禁されていた日々の生活について話し始めた。
聞いている方が心配になるほど、亜美はそれをまるで他人事のように語っていく。

そして。

「この子……今お腹にいるこの子が…できちゃってからの話なんですけど…」

そう言って、亜美はあの生配信前後の出来事を語り始めた。
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