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黒い雨
第7章 ひき逃げの代償(つけ)
8月4日頃のことでありました。

なおとは、ひき逃げ事故で亡くなったというのに、かつのりは『オレの期待にそむいた息子のことなど知らない!!』と言いまして、かたくなになっていましたので、家庭内の空気はよどんでいたのでありました。

ところ変わりまして、横河原にあります医大病院にて…

ひき逃げ事故を起こした医大生の男は、いつも通りに職場実習を終えて空いている時間を使いましてブラブラとドライブをしようとしていましたが、おり悪くそこで制服姿のみわこと遭遇してしまいました。

みわこは、医大生の男にものすごく言いにくい声で言いました。

「あの~…お願いがあるのです…」
「お願い?」
「あの~…アタシ…西条の家に帰る途中だったのに…バスに乗り遅れてしまったのです…すみませんけれど…家まで送ってください…」
「OK…同じ方面へドライブに行くところだから乗って行けよ…」

みわこが医大生の男の車に乗り込んだ後に、医大病院を出まして国道11号線を新居浜方面に向かって走って行きました。

医大生の男が運転する白のポンテアックシボレーは、桜三里を越えて湯谷口の交差点を左折しまして、丹原町の県道を走っていました。

「お嬢ちゃん…家はどこなの?」
「農道に入って…」

車は、周越農道に入りまして朝倉方面に向かって走って行ったのでありました。

周越トンネルをくぐり抜けて、笠松団地の付近にありますホンダカーズのお店が見えましたので、みわこは『左折して…』と言いました。

車は、朝倉ダムの方面ヘ行く道路を通りまして黒谷の集落に入りました。

そして、舗装している道路と砂利道の境目のところで車が止まったのでありました。

みわこは、医大生の男に『家はここから歩いて10分のところなの…』と言いましてから、この先の道が怖いので補佐してほしい…』とお願いをしたのでありました。

この時でありましたが、どす黒い雲が空を覆いまして、生ぬるい風が吹き付けていましたので大雨になりそうな空模様になっていました。
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