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第17章 空が白んでく…。

メールに添付されていた動画は
3本あった
孝はまず最初の1つを開く…。



そこには美緒が荒縄の首輪をはめられて
浴衣姿でクロガネに連れられて歩く姿
そして
露天風呂の更衣室らしき場所で
クロガネの構えているスマホのカメラを前に
浴衣をおろす美緒の姿が
写っていた………


ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ………
ん………？なんだ？
孝は全裸の美緒の全身に
書かれた落書きを見た。
ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ………
ｱｱｯ！美緒っ………なんて
屈辱的な落書きをされているんだ？
しかもなんだこの首輪はぁ………？
ついに
美緒、お前はクロガネの
肉便器…いや、ペットに落ちちゃったのか？
ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ！
あぁぁ俺の嫁が
鬼畜男にマインドコントロール
されてしまってるのか？
ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ………！


そんな孝に
美緒はクロガネに促されるままに
『孝………。今から、この【子作りの湯】で、初めて会う男の方たちに、種付けしていただきます。今日………安全日のはずなんだけど………　………クロガネ様から頂いたお薬で………もしかしたら私と…妊娠してしまうかもしれません。　………ごめんね孝。』
と少し頬を上気させて
潤んだ瞳で
カメラを見つめて美緒は
囁くように呟いた。
そこで1本目の動画が途切れた。



えっ？
ええーっ！！
クロガネっ！話が違うだろう！！

夜中の2時半過ぎ………
孝は慌ててクロガネのもとに
電話をかけたが………

クロガネのスマホは電源が切られていた。