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せめて、今夜だけ…
第9章 天使と悪魔
「それなら声も漏れねぇし、好きなだけ鳴きな」

そう言うと、俺は魚月の足を思い切り開くと、その隙間に顔を埋めた。

「んぅぅっ!んうっ!!」

魚月の悲鳴にも似た声が響くが、そんな事はもう知った事ではない。
初めての夜はろくな愛撫も出来なかった。
ガキみたいだが、そんな余裕すらなかった。

「今日はたっぷり可愛がってやるよ」

そう言うと、魚月のそこに舌先を這わせて行く。
その瞬間、魚月の体が大きく波打つ。

「んぐっ!ん、ふぅ…っ!!」
「嫌がってた割には体は正直だな…」

言葉とは裏腹に、魚月のそこはしっとりと潤いを帯びていた。
魚月は否定するかも知れないが、魚月の反応はあの夜で全部わかっている。
どうされるのが好きかも、どこが感じるのかも。

固くした舌先で魚月のクリをなぞりあげていく。
焦らすようになぞったり、追い詰めるように吸い付いたり。

「んっ、んううぅ…っ!」

魚月の足がビクビクと反応し、悲鳴だけだった声が次第に艶を帯びていく。
その瞬間がたまらなく好きだった。
俺の愛撫で魚月の反応が変化していくのが、たまらなく愛おしい。

「んぐ…っ、んっ、んぅ…っ」

魚月の腰がしなやかに動き出した。
それはまるで、しなやかに泳ぐ人魚みたいに。




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