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せめて、今夜だけ…
第11章 罰は蜜の味
『そんな大声出さなくても聞こえてますよ…』
魚月の声、どこか暗い。
大嫌いな俺からの電話なのだから仕方ない。
本当なら俺と話したくもないのだろう。
「あの男は…?」
電話に出れるということは、今はそばにいないのだろうか。
『仕事が残ってるそうなので、あの後すぐに別れました』
「そうか…」
ヤバい…
またドス黒い狂気が胸に広がる。
この狂気に飲み込まれたくない。
魚月を…、また傷つけてしまうとわかってるのに。
それでも、身体中に広がる狂気を制御出来ない。
「じゃあ…、今から俺の言うところに来い」
また、魚月を傷つけてしまう。
泣かせてしまう。
魚月に嫌われたくないのに、そばにいたいのに…
俺はどんどん、真っ逆さまに堕ちていく。
『嫌、です…』
「魚月に断る権利なんかねぇだろう?」
口では嫌がっても、魚月は俺の元に来る。
来ざるを得ない。
俺は魚月の弱味を握ってるんだから。
「あの写真、翔太に送りつけたらどうなるか…」
『…最低、ですね』
どんなに蔑まされてもいい。
どんなに侮辱されても構わない。
今まで感じた事のない狂気が俺を浸食して行く。
もっと、もっと、魚月を食らえと叫んでる。
「場所は――――――」
止まらない。
魚月の声、どこか暗い。
大嫌いな俺からの電話なのだから仕方ない。
本当なら俺と話したくもないのだろう。
「あの男は…?」
電話に出れるということは、今はそばにいないのだろうか。
『仕事が残ってるそうなので、あの後すぐに別れました』
「そうか…」
ヤバい…
またドス黒い狂気が胸に広がる。
この狂気に飲み込まれたくない。
魚月を…、また傷つけてしまうとわかってるのに。
それでも、身体中に広がる狂気を制御出来ない。
「じゃあ…、今から俺の言うところに来い」
また、魚月を傷つけてしまう。
泣かせてしまう。
魚月に嫌われたくないのに、そばにいたいのに…
俺はどんどん、真っ逆さまに堕ちていく。
『嫌、です…』
「魚月に断る権利なんかねぇだろう?」
口では嫌がっても、魚月は俺の元に来る。
来ざるを得ない。
俺は魚月の弱味を握ってるんだから。
「あの写真、翔太に送りつけたらどうなるか…」
『…最低、ですね』
どんなに蔑まされてもいい。
どんなに侮辱されても構わない。
今まで感じた事のない狂気が俺を浸食して行く。
もっと、もっと、魚月を食らえと叫んでる。
「場所は――――――」
止まらない。