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せめて、今夜だけ…
第4章 飢餓




次の日、俺は朝から桐谷から怒りの尋問を受けていた。
俺が帰ってからの合コンはそれはそれはつまらないものだったらしい。
女性達は火が消えたように一気に白けてしまい、合コンはお開き。
仕方なく桐谷と田中は朝までカラオケボックスで歌い明かしたとの事。

…いや、結局カラオケで楽しんでんじゃねぇーか。

まぁ、田中とは交流がないから、桐谷と違って俺に詰め寄るなんて事は出来ないようだが。

「何だよ…、何であのタイミングで帰るんだよ、魚塚ぁぁぁぁ…っ!せっかく、せっかく苦労してセッティングした合コンだったのによぉぉぉっ!!」

「………(汗」

俺がいなくなったらお開きとか…、どっちにしろその合コンで桐谷達にチャンスはなかったと思うが。

「しゃーねぇだろ。俺はやっぱりあーいう席は苦手なんだ」

つーか、お前らだってそれなりに楽しめたんだから、そこまで攻めなくてもいいだろう。

「だからって、だからって帰るかよぉぉーっ!!」

まるで雄叫びのように俺に訴える桐谷。


しかし、俺はふっとした瞬間に、自分の右手ばかりを見てしまう。
昨夜、魚月に振り払われた右手…。


別に力いっぱい振り払われた訳じゃないし、怪我をした訳でもない。
しかし、俺の右手には振り払われた感覚がしっかりと残っている。


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