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舞い降りた天使
第9章 告白
何度も何度も
舌を絡めたあと
息の上がってしまった真穂を
抱きしめると
真穂は俺に身体を預けたまま
腕の中で一度大きく息を吸った
「キス下手かよ(笑)」
そう言って
真穂の髪に頰をすり寄せると
真穂のいい香りがした
「…上手いとか…下手とかあるの?」
「クスッ(笑)わかんない。
けど真穂とするのは気持ちがいい」
「やだ…」
それは嘘じゃなく
これ以上やったら
マジで勃ちそうなほどで
上手い言葉が見つからないけど
気持ちよかった
それから俺は
自分のムラムラする気持ちを抑えるために
唇じゃなく
真穂の髪や耳、頰に
唇をあてるだけのキスをした
結局
もっとしたくなって
ムラムラは収まらなかったけど
とりあえず
勃つのだけは阻止していた
もちろん真穂は俺にされるがままで
少しくすぐったそうに
クスクスと
笑顔を見せる時もある
そんな真穂を見て
俺は少しホッとしていた
昨日何があったのか
まだ話してはくれないけど
余程のことがあったはず
今日の真穂は
わずか一晩で
痩せてしまってるように見えた
「真穂」
「ん?」
「今日さっちゃんは元気だった?」
俺はスキンシップを休まず
どこかに触れたり
どこかにキスをしながら
真穂に話しかけた
「…無理してるとは思うけど
元気にしてた」
「そっか…。
でもちゃんと習字に行ったりして偉いな。
好きなことしてたら
悲しいこと忘れるから
ちょうど良かったのかな…」
「…そうね…」
「真穂」
「ん?」
「昨日何があったか聞いていい?」
「…うん。
今日は
話すつもりで来たから」
真穂はそう言うと
俺のミサンガを
突然指でなぞりはじめた