この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
舞い降りた天使
第13章 暗闇
俺は
未練たらしく
携帯に電源を入れ
真穂の携帯番号を画面に表示させた

この番号を押したところで
真穂は電話に出てはくれないだろう

でも
こんなままで
終わりにするなんて
耐えられない

最後にする

これで最後にするから
頼む
理由教えてくれ


そう思いながら
その番号に触れようとした
その瞬間

姉ちゃんから
電話がかかってきてしまった


「…もしもし」

「あたし。
ごめんね、もう仕事だよね。
桜ちゃんのこと
ちょっと気になって
それだけ聞こうと思って」



「あ…あぁ…うん。

桜ちゃんは…元気そうだった。

多分、大丈夫。

ありがと。
じゃ」



「あ、うん。
それならいいの。
仕事頑張ってね」


「おう」


「じゃ」


「うん」





そう

さっちゃんは元気そうで
とても幸せそうに笑っていた

真穂と一緒に
とても楽しそうだった

よかった
元気で

入院したりしてなくて
本当に良かった

良かったな

真穂



それから俺は
真穂に最後のメールを送った

そのメールが最後になったのは
それから真穂のアドレスが
変わってしまったからだ

結局電話はかけていない

多分
番号も変わってしまっているだろう


真穂が退職したことを耳にしたのは
それから一カ月程してからだった


だから
そのメールを最後に
俺達の関係は
終わってしまったんだ




『さっき
真穂とさっちゃんを見たよ。

さっちゃんが元気そうで安心した。

さっちゃんが
とても楽しそうに笑っていて
真穂も穏やかに笑っていて…
それを見られて嬉しかったよ。

アパートの前まで行ったりして
ごめんな。
許して欲しい。

もう
そんなことはしないから
安心してくれ。

でも何か困ったことがあったら
俺はいつでも待ってるから
連絡して欲しい。

今日は
会えて嬉しかった』
/337ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ