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舞い降りた天使
第19章 別れ
side 真穂
「お母さん
私、いつから学校に行ける?」
「そうね…
明日学校に相談に行ってみようか」
「うん!」
潔ぎよく
巧くんのところから
飛び出したものの
問題は山積みだった
なんとか
最低限の生活を送れるよう
身の回りのものは準備できたけど
桜の教科書は一冊もない
ううん
そんなことより
私はまだ
一番大事なことを
桜に伝えてはいなかった
言わなきゃ…
そろそろちゃんと
話をしないと
こんな時
巧くんが側に居てくれたら
どんなに心強いだろう…
「お母さん」
「ん?」
「ランドセル、沖縄だよね?」
「あ…うん…」
そうだ
ランドセルだってない
「取りには…行けないよね?」
「沖縄まで取りに行くなら
買った方が安いから
新しいの買っちゃおうね」
「…いいの?」
「いいのいいの」
「パパ…送ってくれないかな…」
そう言いながら
申し訳無さそうな顔をする桜を
私はぎゅーっと抱きしめた
「パパは…忙しいから…」
桜を不安にさせたくない
桜に気を使わせたりしたくない
そう思ってるのに
相変わらず私は
本当にダメな母親で
泣きそうになる
やっぱりこのままじゃダメだ
桜に
ちゃんと話さなきゃ…
「さっちゃん…」
「何?」
「大事な話があるの。
パパのこと…なんだけど」
「…うん」
「さっちゃん
パパのこと
好き?」
「お母さん
私、いつから学校に行ける?」
「そうね…
明日学校に相談に行ってみようか」
「うん!」
潔ぎよく
巧くんのところから
飛び出したものの
問題は山積みだった
なんとか
最低限の生活を送れるよう
身の回りのものは準備できたけど
桜の教科書は一冊もない
ううん
そんなことより
私はまだ
一番大事なことを
桜に伝えてはいなかった
言わなきゃ…
そろそろちゃんと
話をしないと
こんな時
巧くんが側に居てくれたら
どんなに心強いだろう…
「お母さん」
「ん?」
「ランドセル、沖縄だよね?」
「あ…うん…」
そうだ
ランドセルだってない
「取りには…行けないよね?」
「沖縄まで取りに行くなら
買った方が安いから
新しいの買っちゃおうね」
「…いいの?」
「いいのいいの」
「パパ…送ってくれないかな…」
そう言いながら
申し訳無さそうな顔をする桜を
私はぎゅーっと抱きしめた
「パパは…忙しいから…」
桜を不安にさせたくない
桜に気を使わせたりしたくない
そう思ってるのに
相変わらず私は
本当にダメな母親で
泣きそうになる
やっぱりこのままじゃダメだ
桜に
ちゃんと話さなきゃ…
「さっちゃん…」
「何?」
「大事な話があるの。
パパのこと…なんだけど」
「…うん」
「さっちゃん
パパのこと
好き?」