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第19章 別れ

真穂との電話が切れると

俺しか居ない部屋は
静まりかえり

そして

真っ暗になった



実際

真っ暗になんて
なってないんだけど…。


ソファの上

脱力したまま
握りしめた携帯

無性に寂しい…心

何もできない
悔しさ

恋しくてたまらない
どうしようもない
熱い想い

そんなぐちゃぐちゃの気持ちを
制御できなくて
俺の目から
涙がこぼれ落ちた

泣きたいのは

真穂や
さっちゃんの方なのに…

ほんと
情けない


その情けなさをどうにかしたくて
俺は
携帯の履歴から
姉ちゃんの電話番号を探し
そして
その番号をタップした


教えてくれ

今何ができるのか

今
俺しかできないことは
なんなのか