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舞い降りた天使
第23章 プレゼント
セックスは不思議だ
真穂と久しぶりに会って
やっぱりどこかぎこちない空気を感じてたんだけど
そんなの今は全く無くなってる
言葉が必要な時もあるけど
スキンシップも
やっぱ必要なんだよな…
俺は
ベットで真穂に腕枕をしながら
そんなことを思った
「真穂」
「ん?」
あぁ…俺の腕の中に真穂がいる
それだけで
俺はめちゃくちゃ幸せだ
「俺今めちゃくちゃ幸せ」
それなのに
真穂はこんなことを言うんだ
「巧くん」
「ん?」
「私、無かったことにできるからね」
「何を?」
「今日のこと」
「え?今日の何を?
今日起きてること全部
俺は忘れたくないし
忘れられないし
無かったことになんてしたくないんだけど」
「今はそう思ってても
もしこの先
無かったことにしてって言われても
私はいいから」
そう
俺が愛してる真穂は
どこまでも謙虚で
自信を持つことのできない
天使なんだ
「真穂はそれでいいの?」
「だって私なんかと」
「いいの?」
「……」
真穂は
口を閉ざしたまま首を横に振った
「強がるとこ
真穂の悪い癖」
そう言って
真穂の髪に頰を寄せると
真穂は小さな声で囁いた
「ごめん」
「いや、俺も悪いんだ」
「え?」
真穂がそんなこと言うのは
不安だからに違いないから
だから
「不安にさせてごめんな?
ちゃんと話すつもりだったんだけど
先にコンナコトしちゃって。
ほんと
それは反省してる。
お茶入れて
ちゃんと話をしてから
ベットに誘うつもりだったのに」
「話って…」
俺の話が気になるのか
真穂は少し身体を起こして
俺を見つめた