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舞い降りた天使
第5章 嫉妬
「来ても…いいなら」
「当たり前だろ?」
「巧くんと…
友達やめたくないの」
俺はその言葉で
胸を撫で下ろした
友達だとはいえ
真穂は
俺を必要としてる
俺で
足りないものを
埋めようとしてくれてる
「もちろん俺も」
「泣いても…呆れたりしない?」
それは多分
真穂が泣くと
旦那が呆れるって意味だろう
どんな旦那なんだ
マジで…
俺は
そんな辛い思いをしている
真穂の髪を撫でながら
最高に優しい声で返事をした
「呆れたりしないよ。
俺は全力で
真穂を癒すって決めたんだから」
「……」
「あぁそうだ…
俺の思う癒し方なのかな…
ぎゅーってするのも
…キスするのも…」
多分
また真穂は少し泣いていたけど
必死で堪えようとしてたから
俺は気付かないふりをして
真穂の髪を撫で続けた
そして俺は
考えていた
俺のものにはならない
俺のものに
してはいけない真穂を
どうやって
癒せばいいんだろうと…。
でも
その答えを
真穂が出すまで
そう遠くはなかった