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舞い降りた天使
第7章 桜
実は駿太も人見知りだった
だから俺なりにだけど
人見知りの子には慣れてる
弁当が終わって
宿題を終わらせると
俺はまず
さっちゃんの得意なものの話をした
「さっちゃん習字やってるんだって?」
「うん」
「だからかー。
宿題の字が
すごく上手いと思ったんだ」
さっちゃんは
少し恥ずかしそうだけど
でも嬉しそうに笑った
その笑顔は
すごく真穂に似てて
あーやっぱ親子だなーと
つくづく思った
「何曜日にやってるの?」
「火曜日と
時々土曜日も」
「土曜も?」
「うん。
先生が大丈夫な時は
土曜日も行くの。
習字、好きだから」
「そっかー
好きなもの習ってるなんて最高だなー
どうして習字が好きになったの?」
「あのね…」
字を褒められたからか
さっちゃんは
少し俺をちらちら見ながら
ゆっくりと話し始めた
「わたしバカだから」
「え?」
「一年生の時字が書けなくて
そしたらお母さん
習字やると
字が書けるようになるよって。
パパは
ピアノがいいって言ったんだけど
私は字が書けるようになりたかったから」
「ふーん。
それでやってるうちに楽しくなったの?」
「うん。
あのね
わたしね
字が書けるようになったらね
学校に行けるようになったの。
今はね
毎日学校に行ってる」
不登校児だったという
真穂の話を思い出し
この瞬間
俺はブワッと
涙が出そうになった
だから俺なりにだけど
人見知りの子には慣れてる
弁当が終わって
宿題を終わらせると
俺はまず
さっちゃんの得意なものの話をした
「さっちゃん習字やってるんだって?」
「うん」
「だからかー。
宿題の字が
すごく上手いと思ったんだ」
さっちゃんは
少し恥ずかしそうだけど
でも嬉しそうに笑った
その笑顔は
すごく真穂に似てて
あーやっぱ親子だなーと
つくづく思った
「何曜日にやってるの?」
「火曜日と
時々土曜日も」
「土曜も?」
「うん。
先生が大丈夫な時は
土曜日も行くの。
習字、好きだから」
「そっかー
好きなもの習ってるなんて最高だなー
どうして習字が好きになったの?」
「あのね…」
字を褒められたからか
さっちゃんは
少し俺をちらちら見ながら
ゆっくりと話し始めた
「わたしバカだから」
「え?」
「一年生の時字が書けなくて
そしたらお母さん
習字やると
字が書けるようになるよって。
パパは
ピアノがいいって言ったんだけど
私は字が書けるようになりたかったから」
「ふーん。
それでやってるうちに楽しくなったの?」
「うん。
あのね
わたしね
字が書けるようになったらね
学校に行けるようになったの。
今はね
毎日学校に行ってる」
不登校児だったという
真穂の話を思い出し
この瞬間
俺はブワッと
涙が出そうになった