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Love to regain~心から笑う日
第9章 崩れ出す二人
俺は直ぐに電車を降り・・・駅のホームのベンチの方に歩いて行った・・・。
・・・・・・。
そのベンチには・・・。
小さい体を震わせて、下を向いてバックを抱えて座る・・・。
井ノ川が居た。
俺が前に立つと井ノ川は顔を上げ・・・・。
泣いた後っぽい顔で・・・。
「・・・岸本君・・・」
・・・・・・・。
もう11月・・・。
今日は寒い・・・。
俺は首に巻いていたマフラーを井ノ川の首にかけ・・・。
グルグル巻いた。
「何してんだよッ・・・こんな所に居たら寒いだろ???」
そう言って前で結んでやると・・・。
井ノ川は下を向いたまま・・・。
「ありがとう・・・。」
手を震わせて・・・。
また泣き出した。
俺は隣に腰掛け・・・。
「豊は??・・・豊と逢ってたんじゃねぇの???」
そう言うと・・・。
井ノ川は俺のマフラーをギュッと掴んで・・・・。
「(笑)・・・うん・・・」
?????
俺は携帯を出し・・・。
「豊かに送ってもらえよ???もう時間遅いし・・・具合悪いんじゃ・・・・」
そう言うと、井ノ川は俺の手を抑えて・・・・。
「いいっ・・・豊君には電話しないで・・・・」
・・・・・・。
井ノ川の顔は・・少し青くて・・・。
泣いてて・・・・。
「・・・お前・・・どうしたの??・・・・」