パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 悲しみの向こう側

急いで学校を出て豊洲の井ノ川のマンションに向かった。


念のためさっき井ノ川のお母さんの電話番号を聞いておいたから登録をし・・・。


マンションの入り口まで行くと、管理人の人が小さな窓から顔を出し・・・・。


「君岸本君？？？？」


・・・・・・・。


60代のお爺さんがこっちを見て言ってきた。


俺は慌てて鞄から生徒手帳を出し・・・・。


「あ、・・・さっき井ノ川杏のお母さんから連絡を頂いてマンションに行くとお伝えはしてあるんですが・・・・。」


お爺さんに手帳を見せると、お爺さんは眼鏡をずらしジーーっと俺の顔と手帳を見て・・・・。


ニコッと笑うと・・・。


「さっき私も井ノ川さんのご主人から連絡を貰ってね、奥様が18時半過ぎに着くからその前に娘さんの友人の岸本君と言う青年が向かうから一緒に部屋の様子を見てきてほしいと頼まれているんだ(笑)」


親父さんッ？！


って・・・。


ちょっと親父さんというワードに緊張する俺・・・・。