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第19章 死がゴールじゃない

健二side



もう・・・。


高校卒業なんて。


どうでもいい。




学校を飛び出し俺が自然と脚が向いたのは・・・・。


井ノ川が入院する病院。


井ノ川は昨夜・・・病院に運び込まれ意識がなかったが・・・・・。


今朝・・・。


意識が戻った。




井ノ川のお母さんと一緒に目を薄っすら開けた井ノ川の顔を確認して、俺は一回学校に行った。




そして、また・・・・。



病院の入り口に立ち大きな病院を見上げた。



きっと井ノ川も・・・・。



もう学校には来ないだろう。



ギュッと目を瞑って・・・拳を握った。



俺が守るって言ったのに・・・約束を守れなかった。



井ノ川を守れなかった。






受付に行き面会の手続きをすると・・・・・。



受付に居た看護師さんが俺を一回見て奥に行き・・・・。



ベテランっぽい看護士さんと一緒に俺の前に来た。



・・・・・・・。



「井ノ川さん・・・さっきお父様もいらっしゃってね・・・(笑)・・・・」



・・・・・・・。



「病院を移られたのよ？？？」