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Love to regain~心から笑う日
第25章 仲間を助ける為に
「10・・・億・・・・・」
翌朝拓海に言われた通り、俺は井ノ川を大輝にお願いしホテルに二人を残して・・・・。
会社に来た。
和也さんと祐司さん・・・そして拓海・・・・。
そして・・・。
社長。
祐司さんは真剣な面持ちで俺を見て・・・・。
「何があった?・・・健二、全てを話せ・・・・。」
・・・・・・・。
全てって・・・。
こんな・・・。
大事に・・・。
俺は膝で握っていた拳に更にギュッと・・・力を籠め・・・・。
「高校時代・・・・好きだった子が・・・・。」
昔を思い出し・・・一つ一つ話し出した。
まさか豊が暴力団に入っているなんて・・・・。
そして、まだ井ノ川を引きずっていたなんて・・・・。
今回の件は全て偶然。
でも・・・。
俺は豊が井ノ川の店に乗り込んだって聞かなかったら・・・動かなかったかもしれない。
でも井ノ川があの場で豊に見つかっていたら・・・どうなっていたかも分からない。
昔の事を思い出すとアイツはきっと、昔以上に暴力的で・・・また井ノ川を追い詰めるに違いない。
あの時・・・逃げなかったら・・・・。
今度こそ・・・。
殺されていたかもしれない。