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第25章 仲間を助ける為に

湊side



靴を履き荷物を持つと・・・。


美晴ちゃんの隣に居た瑠衣は俺の腕を掴んできた。


・・・・・・。


最近～・・・。


俺等喧嘩ばっか。


龍は、先に外行ってるって言って・・・・。


美晴ちゃんも俺等に気を使ったのかサンダルを履いて美波ちゃんを抱っこしたまま龍と一緒に外へ・・・・。


あーーーーあ・・・。


こんな急に東京に行く事になるんなら～・・・。


昨夜やっときゃよかった。


瑠衣が掴む自分の腕をグイッと引っ張って瑠衣から離れると・・・・。


「ねぇ・・・湊怒ってる？？？」


・・・・・・。


「別に怒ってねぇよ！！！もう行くから～・・・ちゃんと半次さんや蒼太さんと居るんだぞ？？？」


いつまでも俺だって怒ってないし・・・俺が怒る事じゃないし。


むしろ怒る立場なのは・・・お前だろ？？？？


「ねぇ、・・・じゃぁキスしてよ・・・このまま行っちゃうの？？？」


・・・・・・。


俺は龍みたいにできないしー・・・兄貴みたいにもできない。



「別にもう会わない訳じゃないだろ？？？？」





そう言って・・・。



玄関を出た。