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第26章 残忍な男

一樹side


・・・・・。


可哀想に・・・。


健二がかくまっていた女の子は・・・布団の中で震えながら泣いていた・・・。


俺が足にタオルを当てると・・・ビクッと一瞬したけど・・・。


涙を拭いて俺を見てきた。


「・・・岸本君の・・・知り合いですか？？？？」


・・・・・・(笑)


岸本ッて・・・健二か・・・。


俺は足に当てていたタオルを一回見て・・・。


「健二の～・・元同僚だよ(笑)・・・健二がこんなに可愛い彼女が居るとは知らなかったよ・・・」


そう言うと・・女の子は涙をまた拭いて・・・。


「私なんか・・・岸本君の彼女になれません・・・・」


そう言って・・また横になってしまった・・・。



・・・・・・(笑)



すると達也が彼女の横に腰掛け・・・・。



彼女の肩を撫で・・・。



「きっと健二は～・・・君しか好きになれないって言うよ・・・・」


・・・・・。


達也・・・。


達也はきっと自分に重ねているんだ。


達也は何も反応がない彼女の頭を撫で・・・・。



「俺一服～ッ・・・・・」



そう言って・・・。


窓辺に行き・・・。


アイコスを吸う・・・。