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第27章 マスクの男

台場のマンションに着いたのは14時過ぎ・・・。


車を降り井ノ川の手を引いてエレベーターの方に向かって歩いた・・・。


「ここは～・・・上層階は全部うちの会社の人間・・・キーがないと関係者でもエレベーターが止まらないから誰も来れない・・・」


そう言うと井ノ川は辺りを見回し・・・。


「すっごい・・・綺麗なマンションだね・・・・」


・・・・・・。


「会社の寮みたいなもん(笑)・・・普段は女の子禁制だけど、社長が直々Okくれたから、お前は俺の部屋に・・・・」


「宅配便とかも・・・来れないの？？？？」


「基本宅配便は下のポスト・・・(笑)大きなものは管理人さんが全て受け取ってくれるから本当にうちらしか来れない・・・・。」




エレベーターホールに行くと、涼さんと淳さん、一樹さん・・・達也さんがスーツケース片手に立っていた。



「4人は俺の先輩・・・(笑)3年前に会社を辞めて今は沖縄に居るんだよ・・・・」


俺がそう言いながら4人の前まで行くと・・・。


井ノ川は笑って・・・。


「さっき・・一樹さんが沖縄でカフェやってるって・・・教えてくれたの・・・(笑)」


流石一樹さん・・・(笑)


もう井ノ川を手懐けた(笑)