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第27章 マスクの男

健二side


俺は手に包帯を巻き・・・。


部屋を出る準備をしていた・・・。


井ノ川は俺をジッと見つめ・・・・。


何か言いたげだ。




ごめん、置いて行くのはこれが最後だ・・・・。



大輝を助けないと・・・マジでヤバいと思う・・・。



「健二さん・・・俺等はここに居て良いんですか？？？」



病院から戻った隆太と大聖が俺の方に走ってきて言った。



俺は井ノ川の方を見て・・・・。



また隆太と大聖を見ると・・・・。



「ごめん、・・・直ぐに戻るからコイツの傍に居てくれ・・・」


玄関の方に行くと・・・。


「あのっ・・・涼さん達が戻ったらなんて・・・・」


・・・・・・・。


俺は靴を履き・・・。


「皆が戻るまでに帰ってくる(笑)・・・大丈夫・・・帰ってこなかったら～・・・コンビニ行ったとでも言っておいて？？？？」


そう言うと・・部屋の方から井ノ川が走って来た・・・。


そして俺の前に立つと・・・。


俺の手を掴み・・・・。




「皆さんが・・・戻っても・・・岸本君が戻らなかったら・・・・」


・・・・・・・。


「私探しに行くからねッ・・・・・」



・・・・・・(笑)