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第29章 親友に感謝、そしてあの人にも・・・・。

杏side



岸本君は中島君の容態が落ち着いたら・・・・。


3人で沖縄に行かないかと・・・。


そう言ってきたの。



あの修学旅行以来行っていない沖縄。


いつかまた・・・ちゃんと行きたいって思っていた・・・・。



でもまさかっ！！！！


向こうに住むって・・・なるとは・・・・。



(笑)



私は岸本君の手をギュッと握って・・・・。



「岸本君・・・この前私のいう事なんでも聞いてくれるって・・・言ったよね？？？(笑)」


そう言うと・・・。


岸本君はニッコリ笑って・・・。


「井ノ川のいう事なんでも聞くよ？？？(笑)・・・沖縄じゃなくて違う場所が良ければ井ノ川が住みたい場所に行こう？？？？」


・・・・・・(笑)


「・・・・沖縄に行きたい・・・・・(笑)」



沖縄に・・・。


行きたい・・・・。





もう・・・豊君の目に怯えて生活はしたくないの・・・・・。



岸本君はニッコリ笑って・・・・。


「わかった(笑)・・・じゃぁ、向こうで一緒に暮らす家を早速探そう・・・・」


そう言ってまた歩き出した。


でもね。


お願いがある・・・・。



「岸本君・・・・・」


私がまた脚を止めると岸本君は私を見て立ち止まった。


「向こうに行く前に・・・ちゃんと岸本君のお母さんと・・・・話をして・・・・(笑)」