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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第10章 俺のしたい様にさせてもらう
翌日、仕事中に何度も繁正さんがフロア内に居ないか確認してしまう。
居ないと分かると、何故かがっかりする…
いや、向こうも色々仕事があるんだし、同じ部署に留まってるわけじゃないよね。
別に意識しなくても良いのに、どうして目で追ってしまうんだろ…
あの人の一挙一動に目が離せない。
私の秘密をバラされたくないからね。
私の視界で捉えられる範囲内に居て…
「うーん……」
「…西島、佐々木さん大丈夫か?凄ぇいかつい顔になってるけど」
「さあ?」
ーーーーーーー
「お疲れ様でしたー」
「お疲れー」
仕事を終え、会社から出た所で、繁正さんは待っていた。
会社前にあるベンチに足を組んで座り、スマホをいじっている姿は様になっている。
出てくる女性社員から熱いまなざしを送られているのに気付いているのか…
会社の人が居る前で、繁正さんの元へ向かうには勇気がいるなー…
なんて考えてたら、その人は目の前に来ていた。