この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?
渡されたのは、iPadを入れるケース…
コレさっき篠宮さんのデスクで見かけたような…
「あの、コレ…」
「それを原田さんの自宅に届けてあげて欲しいんだ。大丈夫、ちゃんとロックは掛かってるから」
「あの、何故私が…」
社内では私達はあまり接点が無いように見えるが…
「佐々木さんと原田さんって、住んでる場所近いみたいなんだよ。あと2人は前から知り合いみたいだから」
「は、はぁ…」
そういえば、会社で繁正さんと会った時、追いかけてきたの部長だったっけ…
繁正さん知り合いだって話してたの覚えてたんだ…
「よろしくね」と住所が書かれたメモも渡された…
繁正さんが住んでる場所、下っ端に晒して…変な事に使ったらどうするんですか…
「私が真面目だから変な事はしないだろう」と信頼してくれてるんだろうけど…個人情報の管理が甘くないですか?
私が帰宅する時間に合わせて、繁正さんに連絡すると言われ、自分の机に戻った。