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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第12章 彼女の真似でもしてくれるの?
て、照れてる…!?
可愛い反応をされて、緩む口元を隠すように押さえた。
「(嬉しそうにニヤニヤするの、ほんと反則だから…)ご、ごめん…とりあえず部屋に行こうか?」
「は、はい…」
繁正さんの部屋に通され、飲み物を冷蔵庫にしまっていると、繁正さんが財布を持ってきた。
「材料費いくら掛かった?」
「お金払うつもりなんですか?」
「当たり前だろ。俺に買ってきてくれたのに」
「私が勝手にお見舞いで来たんですから、気にしないで下さい」
「でも、借金あるだろ?その分返すから…」
女性にお金を出させるの嫌なの…?
ブツブツ文句を言うので、怪我の部分をギュッと押した。
「いててっ!!」
「これ以上変な事言わないで下さい。私が勝手にしてるんですから…」
「いや、あのな…」
「何ですか?言う事聞かないなら、写真をばら撒きます?」
強く出ると繁正さんは押し黙った。
さっきの可愛い反応も嘘っぽく感じる…