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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第14章 抵抗しないなら続けちゃうよ?

「耳でイクなんて…はしたないって思わないですか?」
「全然。女性の悦びを俺が教えてるんだと思うと、堪らなくなる…」

繁正さんは上体を起こすと、私のズボンに手を掛け脱がそうとする。
脱がされまいと私もズボンを掴み、脱がそうとするのを阻止する。

「あー、待って下さい!脱がしちゃダメです…」
「どうして?耳でイって下がビシャビシャだから?下着汚しちゃうよ」
「気持ちに余裕が出来たら脱ぎますから、待ってて」

私の願いも虚しく「無理」と一蹴された。

「脱がないと最後までデキないんだから、諦めなさい。それに…」
「それに?」
「俺の方が気持ちに余裕が無い…邪魔なものを取っ払って、早く可愛がりたい…」

暗闇に目が慣れてきて、繁正さんの表情がよく伺える。
先程話していた余裕なんて無い欲望を貪欲に求める獣のような瞳。

仕事中の真剣な表情も、デートの時に見せてくれる優しい笑顔も好き。
だけど1番は…私だけを求めてくれる、余裕の無いこの表情が好き…




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