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秘めた花は彼の腕の中で咲く
第17章 2人のこれから
朝食を済ますと、近くの砂浜に向かう。
「綺麗…」
久しぶりに来た海に足を付けて、子どものようにはしゃいた。
「ここはあまり人が来ないから、夏でもゆっくり泳げるんだ。夏にまた来よう」
「えっ、連れてきてくれるんですか?」
「まさか2度とここには来ないと思ったの?舞花の楽しそうな顔を見られるなら、いつでも来るよ」
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その後は読書をしたり、繁正さんの仕事の手伝いや掃除、料理を分担して行いながら、ゆったりとした時間を過ごしていた。
ただ、私を気遣ってか、キスやハグ以上は求めてこなかった。
近くに居るのに、もっと触れてもいいのに…
私はもう大丈夫ですよ…
私から誘おうか迷いながら、4日目の夜になった。
「明日で休みが終わるから、明日帰ろうか」
「はい。お忙しい中連れてきてもらえて楽しかったです。ありがとうございました」
額にキスをして、ベッドに潜り込んだ。
「おやすみ」
「……」