この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スパイス
第16章 天然ひまわり
席に座って肉の注文などをする時も、ニコニコ笑顔の夏帆さん。
「私、ホルモン大好き~!!」と言いながら、早速頼んでいた。
親父はその隣で照れ臭く笑う。
長々と淀んだ空気の中で最愛の人を待ち続け、やっと心に向日葵の花を咲かせた男は、穏やかな表情となり幸せを自然にアピールする。
「歩、遠慮しないで食べろ」
「ああ……」
「こいつね、焼き肉大好きでタレで何杯も飯食えちゃうんだよ」
「いいね。男の人が食欲旺盛なの。私も気兼ねなく食べれちゃうし」
飾らない人
うんと年上の女性なのに、可愛らしくて少女のようで、親父や母さんより一つしか歳が違わないとか、俺の未来の母親になるとか、親父が好きになった女で、親父とセックスした女など余計な事までが頭を支配し、結局この人に親父が惚れた気持ちだけは良く理解出来た。
夏帆さんは母さんとは正反対のタイプだから……